今週のお題「子房の成長」
大好きなリンゴが出回って来ました。
学校では「 子房が果実に変化する」と習いますが、リンゴについては違う という話です。
リンゴは一本の木だけでは実をつけません。
自分の花粉と雌しべの間では受精が成立しない性質です。
これを自家不和合性と言いますが、被子植物の半数くらいはそのような性質だと言われています。
同じ種同士の交配を避け、遺伝子に多様な子孫を残すための仕組みだと考えられています。
リンゴ園では種木となる異なる種の木が植えられています。
とすると…ハチが何処かから運んできた花粉は同じ種類とは限らず、品種が変化するかもしれないのに、毎年同じような色合い、大きさ、甘さのリンゴがなるのは不思議です。
じつは、私たちの食べているリンゴの果実は母親の身体の一部が大きくなったものだそうです。
リンゴの中心にある種子は受精の結果生じた子に当たります。
子は雑種なのでタネを撒くと今までにないリンゴの木が育つという理論です。
私の孫は食べる事が大好きな為か、リンゴの切り方にこだわり、普通に剥くと芯を取るので勿体ないから、輪切りにすれば全部食べられると言うのです。
確かにほぼ捨てるところがありません。
そして芯をの辺りの特徴に気が付いたという訳です。
どのリンゴも、種のお部屋は5個ありお花の形をしています。そしていつも切り取っていた芯の辺りは少し色が違いました。そこがリンゴの子供だったのです🍎
子房が成長したところなんです。
花弁が5枚なので、その付け根にある子房も5個なんだ!
又どちらでも良いような発見をして、妙に納得してしまいました。
廣野 妙子