blossom-art’s diary

B5サイズの紙の法則と生花の構造の法則を組み合わせた今までにないpaper flower art です。

ブログギャラリー 8月2日( 日) 金魚草

こんばんは。

東京国立博物館 

尾形光琳風神雷神図屏風 ただ今展示中

 

風神雷神図は江戸時代の絵画の中で、誰でも知っている(聞いた事はある)人気の作品です。

 

人気というのは最初に江戸時代初期に、俵屋宗達が描いて以来、多くの画家が、模写したり

トレースして描いてきたからです。

時代の流れ順にご覧ください。

 

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俵屋宗達(1570〜1643)

京都の建仁寺に有った物ですが、京都国立博物館に所蔵されています。

 

印章が無いにもかかわらず宗達作だと疑う人は居ません。

屏風の高さが154.5cm 尾形光琳のに比べると12cm小さいサイズです。

 

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尾形光琳(1658〜1716)

尾形光琳宗達の絵に感銘を受けたのだと思います。

風神雷神部分はトレースしたため、同じサイズです。屏風が大きいので雷神の太鼓が全部描かれています。全部入っているので小さく感じる

のと、周りの影が強い事も影響していると思います。(この辺りから私の勝手な解釈)

光琳は呉服染め物屋の息子さんなので、日頃から絵がややデザイン的になっている。

梅の花(井上蒲鉾の梅花はんぺんに似ている)

*燕子花屏風は同じ型を繰り返している。

などの事から宗達に比べリアル感は減り、デザイン感が強まったと思います。

たらし込み技法を得意としていたので周りに

銀箔を貼り腐食液を垂らしたので、時代とともに腐食が進み黒くなりすぎてしまったのでは、と思っています。

MOA美術館で見た紅白梅図屏風も同じ構図で、

銀の腐食が施されていました。(腐食液のたらし込みは光琳オリジナル)

 

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酒井抱一(1761〜1829)

宗達が描いた事を知らないで、光琳の方だけを見て模写した物と言われています。

こちらも太鼓が全部入っています。

私は太鼓が入り切れない構図の宗達の絵に勢いを感じます。

 

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鈴木 其一 (1796〜1858)

鈴木 きいつ、は酒井抱一のお弟子さんで、

江戸時代末期に琳派を完成させた人と言われています。

宗達の模写ではなく、テーマは同じだけれど

構成にオリジナリティを感じます。

 

 

(絵画や彫刻など 芸術作品を見て、どう思ったかとか、作者はどの様な思いで作ったか、という様なかテストは嫌だなぁーといつも思っています。国語のテストも同様!苦手でした)

 

☆ 塗り絵 下絵  金魚草

 

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今日もありがとうございました。

 

            廣野 妙子