「 心をこめてものを観る 」
母校 女子美 の教育理念 三つの美
「 智の美 」 「 芸の美」 「 心の美 」
の中に表されている文の中の抜粋をご紹介したいと思います。
花を見て「 美しい」 と感じる瞬間、花びらの数など細かいところは見えていません。
感性が素直に花に感動したのです。ところが
その感動を絵に描こうとすると、初めて細かい形が見えてきます。これは学問に興味を持ち勉強として深めていく過程と同じで、「 美術が様々な分野の入り口になる」ということです。
「 ものを創る」 ということには楽しさの中に厳しさも伴います。更なる高みを目指す過程で、自分と向き合い創造の価値と喜びを見つけます。作品と共に成長するのです。
他者のありのままを受け入れて自分と比べることなく、そして、互い支え合う。
という部分ですが、正に私の想いです。
Blossom Artを通じて「心をこめてものを観る」
そして 粘り強く取り組む気持ちが成長の種であり、必ず結実への力になると伝えて行きたいと思いました。
いつもお話ししている様な事ですが、一回でできる様な物はその程度の物なのです。
「 継続は力なり」 と言うと
「団塊の世代の好きそうな言葉」と言われてしまいますが、本当なんです。
すいません!年寄りのお説教になってしまいました。
卒業してから何十年も通い続ける 女子美祭
ですが、今年も、もう一度この学校の生徒になりたいと思って帰路に着きました。
高2 の夏休みの宿題で、その中から生徒の投票で選ばれたポスターです。
2011年東日本大震災の後、日本に活気が戻る様にと想いを込めてデザインした当時 女子美生だった方の作品です。
日本を象徴する桜をリース仕立てにした物で、リースには「また戻る」というメッセージがあるから との事
影響されやすい私は、来年に向けて和のリースを作りたくなりました。
廣野 妙子